EPGStation などで(ハードウェア)エンコードしたファイルをブラウザ経由で見る環境を構築している。
自分でやるならなるべくサイズを抑えて高品質な状態で視聴できればと思い、
各環境(OS, ブラウザ) でのビデオ, オーディオコーデックのサポート状況を調べた。
Contents
背景
以前のVAAPI を用いたハードウェアエンコードにおいて、
「H265 はブラウザ視聴に難アリ」とした。
様々な環境(端末, OS) からブラウザで簡単に見れるということを考えると、
HEVC はあまり適当でない選択肢のように思えた。
しかし Chromium のカスタムビルド: Thorium を導入すると比較的簡単に凝った視聴環境を用意できることがわかった。
しかも Windows, macOS, 各種Linux のクロスプラットフォームで。
あるいは ココ で all-codecs(+)
となっているものを選べば良いと思う、多分。
サポート状況の確認
実際には導入予定の HEVC (Main 10) + Opus な mp4 の再生について確認した。
Linux は Ubuntu 20.04 で評価。
Thorium が優秀。
Microsoft Edge
Windows ではとりあえず動画と音声は再生される。
v119 では一部の動画でアスペクト比がおかしいものがあった。
v104 では一部の動画で画面が暗くなるものがあった (10bit の対応具合???)
macOS では問題なく再生できた: v107, v119
Linux 版では再生できなかった: v108, v119
Chromium
いずれの環境でも再生できず。
(Windows, macOS, Linux)
Thorium
いずれの環境でも問題なく再生できた!
(Windows, macOS, Linux)
Firefox
HEVC を断固としてサポートせず。
Safari
再生できず、おそらく Opus のせい。
(macOS のみ確認)
EPGStation で用いるコーデック
以上の結果を踏まえて、エンコード時の負荷, 時間, 圧縮率と再生環境の観点から、
HEVC 10bit + Opus な mp4 を用いることにする。
便利なページ
調べた後に便利なページをみつけたので紹介。
https://tools.woolyss.com/html5-audio-video-tester/