前回に引き続き Mirakurun への移行忘備録。
いよいよ実際に Mirakurun や chinachu gamma をインストールする。
(インストール時の記録を元に再編集、実際に行ったのは3月末)
目次
前書き
今回は、chinachu beta からの移行ということで、
全体の流れや実際の手順はchinachu公式のドキュメントが詳しい。
本ページはその中で(環境依存なども含め)詰まった点を重点的に記述する。
なお、私の環境は (古めの)Ubuntu です。
Mirakurun のインストールのための準備
Mirakurun公式のドキュメントにあるように、
Mirakurun のインストールには Node.js 6.5.x以降と PM2(Linux) が必要。
これらを先にインストールする。
Node.js のインストール
元から新しいNode.js が入っている人、
オフィシャルの記述通りですんなり行ってしまった人は読み飛ばしてもらえれば。
インストール方法は、Node.js公式からバイナリを拾ってきて展開するか、
パッケージマネージャー経由でインストールする方法が紹介されていた。
既存の環境になるべく影響がないようにしたかったので、
まず前者の方法でバイナリを落としてきてユーザー領域下に展開。
ところが後段の手順で Mirakurun を root/sudo でインストールする要求するので、
実際にはこの方法はうまくいかなかった。
というわけでもう一つのパッケージマネージャー経由の方法に着手する。
この辺を参考にした。
1 2 |
$> curl -sL https://deb.nodesource.com/setup_6.x | sudo -E bash - $> sudo apt-get install -y nodejs |
ところが古い環境のせいか、
google chrome の古い repositoryに引っ張られて node(0.6.12)が入れられてしまう。
このレポジトリを無効化することで、無事にv6.9系がインストールされた。
PM2のインストール
1 |
$> npm install pm2 -g |
Mirakurun のインストール
1 |
$> sudo npm install mirakurun -g --unsafe —production |
オフィシャルでは後段の説明で出てくるが、
デコードするなら合わせてインストールする必要なので先に入れておく。
1 |
$> sudo npm install arib-b25-stream-test -g --unsafe |
Mirakurun の設定
それぞれ
mirakurun config [server|tuners|channels] で設定できる。
この辺を参照する。
server設定
デフォルトでは Mirakurun が用いる port は 40772。
tuner設定
BS/CS のrecpt1 オプション:--lnb 15 は削除。
type:SKY 用の TBS6922 は、
isDisabled: true にすることによって無効化した。
チャンネル設定
チャンネル設定はココから持ってきた。
設定反映
1 |
$> sudo mirakurun restart |
動作確認
ブラウザなどで
http://[Address]:[Port]/api/channels/GR/とかたたいてみる。
[Address] は Mirakurun が動作しているサーバーアドレス、
[Port] はserver設定で指定したポート番号。
Mirakurun が正しく動いて入れば地上波のチャンネルのJSONが返ってくる。
さらに VLC などから
http://[Address]:[Port]/api/channels/GR/27/stream をたたいてみる。
Mirakurun が正しく動いて入れば番組が表示される。
(生ts でビットレートは高めなので注意)
出力ログ管理(オプション)
/etc/logrotate.d/mirakurun からログが logrotate するようにする。
1 2 3 4 |
/usr/local/var/log/mirakurun.stdout.log /usr/local/var/log/mirakurun.stderr.log { weekly compress } |
Rivarun の導入
Mirakurun + chinachu gamma には不要だが、
前述の通り、epgrec UNAも Mirakurun とお話しできるようにする。
Rivarun のインストール
1 |
$> sudo npm install rivarun -g |
Rivarun + Mirakurn の動作チェック
1 2 |
$> rivarun --list $> rivarun --list | sed 's/},/},\n/g' | grep -v serviceId |
1行目でチャンネルリストが表示できる。
これで何かそれっぽいものが出てくれば Mirakurun とはお話しができていそう。
2行目のようにして services が空欄になっていなければ OK。
1 |
$> rivarun --b25 --sid 1024 --ch GR/27 5 test.ts |
うまく動作して入れば5秒の録画tsファイルが生成される。
chinachu gamma の導入
前述の通り、今回は chinachu beta からのアップグレード。
基本的にはchinachu公式のドキュメントに従う。
いくつか詰まったところを含めて記述する。
chinachu gamma へアップグレード
- chinachu-wui, chinachu-operator の停止
- 既存の chinachu のバックアップ
- chinachu のアップデート
1 2 3 |
$> git fetch $> git checkout gamma $> ./chinachu installer # full を選択 |
最後で少し詰まった。
原因は、nan モジュールが C++11 を必要としていて、
それには g++ 4.8 or clang 3.4以上が必要なため。
(前述の通り、当方の環境は少し古いUbuntu)
コチラを参考に CC/CXX を設定する。
これで上記のアップデートが通るようになった。
chinachu gamma で予約関連を再設定
予約のルールは全部消えているので再設定する。
手動予約は一見残っているように見えるが、うまく動かないのでこちらも必ず再設定する。